意見交換は、公開の場での議論を希望した平松市長からの提案で開催。日程調整の都合で午前8時からという異例の時間帯に開かれ、終了時間は予定をオーバーした。平松市長は冒頭、雇用や水道事業といった府市が抱える課題についてボードを使って説明。政令市であることを理由に、他の市町村に比べて府から一部の補助金などを受けられない問題を取りあげ「大阪市民も府民税を納めているのにおかしい。いわれなき差別だ」などと訴えた。
橋下知事は「府市の仕事の役割を広域行政と基礎自治体に整理すればすべて解決する」と強調。大学や図書館などの二重行政を指摘し「指揮官を1人にし、府市の財布をひとつにすべきだ」と持論を展開した。
これに対し平松市長は「理念先行で中身が見えない。詭弁(きべん)だ」と反論。大阪府域の地図を示し、「どこまでの範囲を広域行政とするのか区別してほしい」と迫る場面もあったが、橋下知事は明言を避けた。
終了後に取材に応じた平松市長は「仲が悪いわけではない。溝の深さが分かった。具体的な回答が得られなかったのは残念」。橋下知事は「見てる視点が違うことがはっきりした」と話していた。
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